【ダウンロード販売の行方】少額決済・個人間決済が広まれば、経済は活性化する [ 備忘録メモ ]

■ 全クリエイター向け情報

2018年、大手ダウンロードコンテンツ販売サイト【 DL Market 】が正式にサービス終了を決めました。

さて、個人事業主やフリーのクリエイターは、これからどうなるのか。

以前、法人名義をもっていたとき、自分でも進めていたプロジェクトとして、
自分を含めた「貧乏クリエイター」が生きていくために、なにかできないかということでした。

( 会社は休眠扱い中。夜勤のアルバイトして、自腹切っても法人税・ドメイン代・電話代などが払えず。法人はお金がかかりますよ~…)

その後、DL Market が 「80%還元」という、最も高いフィーを提示し、一気に発展した。

現在、BASEやStores.jpに代表されるように、「個人ショップが簡単にもてる」時代に突入したことも影響してか、正式に再開をあきらめたようだ。

業界を先駆けしたサービスは、なぜ普及しなかったのか?

2010年あたりは、Gumroad、Ameroad、Paypalなど、少額決済可能なプラットフォームが出てきて、これから新しいEC業界の動きが出てくるような風潮があった。

が、どのサービスも目立った稼働をしている様子がない。理由はどこにあるのか?

(1)販促体制・客集めのサポートがなかった

● 集客力がなかった( 当時は、Campfireのような、ファンコミュニティなどなかった)
● 売れないので、クリエイター側が、作らなくなる
● ドメイン代、サーバー代など、貧乏クリエイターにとってはバカにならない。Google広告など払えるわけもない。

(2)大手企業に集約される形になった(EC業界の再編期)

● 例)音楽業界の動向:spotify・など、月額課金制・場合によって無料ストリーミングへのサービスがメインになった
● 例)出版業界の動向:Amazon Publishing など、集客力ある(マージンが高くても)サービスが普及
● 例)DL Marketを例に出すと、悪質な商品が出回るようになっていた。現在は、ココナラに悪質サービスが流れている節がある(個人的主観です)

備考:

音楽に関しては、itunesやAmazon Musicなどに個人で出版できない理由に、アグリゲーターと呼ばれる「仲介業者」が存在する。Tunecoreなどが有名だろう。(個人的には、海外業者と比較しても、手数料が高すぎて、利用する気は全くない)

法人時代、アーティストがitunesなどに配信できるよう、アメリカまでアグリゲーター申請を行ったが、全く相手にされなかった。結局「日本国内において」、歴史あるレコード会社がバックについていないと相手にされない閉鎖的なシステムである。

日本で、少額決済ができない理由と、少額決済の可能性

日本の収納代行業者は、高いマージン手数料で、少額決済ができない

意外にマージン手数料が高かったのも、個人販売が普及しなかった理由かもしれない。

当時、実に12社に見積もりをかけたが、ほとんどのサービスが最安値でも「3.6%+40円」と、少額決済に対応していなかった。この業界体制は、現在も変わらない。

音楽に限って言えば、150~200円で買える時代である。そのような中、高い代行手数料で、100円で売ろうと思うだろうか?必死に集客して、たとえ売れても、実質50円程のマージンが取られるのだ。

現在、noteというサービスが少額決済にも対応している。

マージンは10%。ただし、定期購読マガジンの場合は20%と高い。
決済手数料は、クレジットカード決済では売上金額の5%、携帯キャリア決済では売上金額の15%と高い。

携帯キャリア決済など、持ってる人は便利なのかもしれないが…未だ日本はガラパゴスなのだ。

世界で最も使われているのはPaypal(クレジットカード決済)。
仮想マネーが今後どうなるかわからないが・・・。
コンビニ決済・携帯キャリア決済など、日本特有の決済システムがあるために、高いマージンを取られるという構造になっている。

少額決済が実現されると、どのように変わるか考えてみた

※ 少額決済とは、マイクロペイメントとも呼ばれ、当時ですら、海外ではすでに認知されていた。

個人的には、日本の「決済体制」に一番の問題がある気がする。

この問題は、日本国の「資金決済法」という法律が足かせとなっており、日本は世界から大きく遅れを取っている。非常にクローズな業界のため、競争力もない。

当時も、今も、安く安全に提供できる決済サービスが見当たらない。

たとえば、イラスト1点、50円・100円で販売できたとしたら、気軽に購入できるのではないか?
ダウンロード販売なら、売り手の手間もかからない。
セット商品として、6点割引セット280円など、アイテム数も自由に増やせるし、購入側のメリットも大きいと思う。

クリエイター側もアイテム数を増やせるため、必然的に商品数も多くなり、ページ数も多くなる。
これにより、ネットでの集客にもつながったはずだと考えている。

私が法人でサービス立ち上げを断念したのは、この少額決済ができないという壁にあたったからであった(クレジット収納代行業者が牛耳っているため、制限も多く、決済手数料も高い)

現在は、お布施サービスという形で、個人間の少額決済が可能なサービスも出ている。

これは現在、マージン9%、91%還元というサービス。ファンレターを通してアーティストと連絡を取れるというサービスで、デジタルコンテンツ販売に特化したものではないが、マージンの低さは珍しく、企業努力に好感が持てる。

…自分もofuseに参加しています。もし記事がお役に立ったら、セブンの100円コーヒー飲ませてください(汗

https://ofuse.me/#users/10731

今回のまとめ

日本って、決して自由な国ではない。ガチガチである(新しいビジネスは常に海外から来ている)。

さらに働き方改革により、バイトは短時間化が進み、老後の厚生年金は絶望的に。介護などの人材不足は、外国人優遇制度により外国人雇用が増えるでしょう。うーん…本当にあべちゃんは…何をやってるのかわからん。

フリーランスや、会社を辞めざるを得なかった人、介護や子育てが必要な人に対し、「自己責任」だけ押し付けるような時代になっていると思います。厳しいですね・・・。

私自身は、フリーランスやクリエイターに役に立つ事業を始めようと思っています(フローは構築済み、人材と資金繰りなどが課題)

稚拙な記事で失礼しました。

感想やご意見などもいただけると幸いです!

コメント